○○様
Y.Kです。
本日はお忙しい中、貴重なお時間を頂き誠に有難うございました。初めてお会いしたにも関わらず3時間弱に渡るアドバイスを頂けるとは思ってもみませんでした。緊張する私に対し、お二人とも終始笑顔で親身にご相談に乗って頂けた事に感謝しております。ありがとうございました。
御社のサービスを伺った後、「5分〜10分で自己紹介をしてみて下さい」と促していただきましたが、やはり十分な「人生の棚卸し」ができていなかったためか、私自身が恥ずかしくなるような「しどろもどろ」振りで、きっと「あなたは何をしに来たの?」とお感じになったことと思います。
また、事前に御社のホームページを拝見し、ある程度の準備していたつもりであった私の拙い業務経歴書に対する○○様のご指摘は、まさに「痛いところを衝かれた」という感じでした。どんなに自分のキャリアに自信を持っていても、初めて会う方に対して、わかり易く、かつインパクトのある等身大の自分を表現することがいかに難しいかを目の当たりにしました。「あなたが本気じゃなかったら誰が本気になるのですか?」と厳しくご意見を頂いた時は、本当に穴があったら入りたい気分でした。本気になっていたいい加減さに自分で自分に腹が立ちました。
しかし最後のほうで、○○様から「Y.Kさん。あなたは高卒ということでコンプレックスを感じていらっしゃるかもしれないけれど、これだけの実績をお持ちなんですよ。いや、高卒であることがむしろ武器になると私は思います。」と思いがけない言葉をかけていただいた時、不覚にも私は涙を流してしまいました。さらには「Y.K さんの同級生で大卒の方で、あなたほどの仕事をしてこられた人間がいますか?これだけの年収をもらっている人がいますか?絶対にいませんよ。」と優しくおっしゃって下さいました。
人様の前で、いい歳をした私が泣いてしまうなんて一体何年ぶりでしょう。少なくとも30代以降、私の記憶にありません。悔しいという感情でもなく、情けないという感情でもなく、何よりも「私のことを理解しようとして下さる方が目の前にいる」と感じた瞬間、涙が止まらなくなり、本当に見苦しいところをお見せしてしまいました。帰途の電車の中で○○様の一言一言を反芻しながら、今日の出会いに感謝せずにはいられませんでした。初めての転職に失敗した私が悶々とする中、○○様と御社の方々にお会いでき、どうにか前向きに自分の人生を考えよう、と気持ちを切り替えられそうだと感じています。
宿題の業務経歴書の書き直しの件について、貴重なアドバイスを念頭に、ドラフトをお約束どおり近日中にお送りします。是非ともご一読いただき、ご意見を頂戴できればと思います。本当に有難うございました。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
取り急ぎ、御礼にて。
<続編(その後再度いただいたメール)>
昨夜、妻とじっくり話をしました。○○様のアドバイスも、条件面での覚悟についての腹括りについても。
妻は「良い方に巡り合えて良かったね。」「あなたは人の運が良いからきっと会うべくして会えたのよ」と喜んでくれました。また年収面や今後の転職活動の進め方についても「◇◇◇◇万円程度に下がるのは当り前じゃない。その分、頑張ってまた△△時代にように実力で上げていけばいいのよ。きっとできると思う。」「(転職活動は)じっくり考えるときだと思う。焦る必要はないし、今まで頑張ってきた分、ゆっくり休めば良いと思う」と言ってくれました。私は家族に恵まれています。
昨夜、たまたま高校受験を控えた長男が「俺、後期選抜は志望校のランクを上げたいんだけどいいかな?どうしてもチャレンジしたいんだ。」とポジティブにそして明るく相談してくれました。父親である自分がどういう状況にいるかは薄々感づいている長男ですが、父親よりも前向きに自分の人生を考えていることに感激しました。私は、人に恵まれ家族に恵まれています。自分の人生を本気で真面目に考える良い一日となりました。
コラムでも昨日の○○様からも「奥さんにはちゃんと話をしていますか?」との問いに上記のようなやり取りをしたことをお伝えしたく、再度メールを差し上げました。今後ともじっくりとお付き合い願えればと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。