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| 第61話 有料コンサルティング |
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私は人材サーチの仕事に就いて今年で12年目になります。今まで4000人以上のキャンディデイトにお会いしてきて、いつも思うことがあります。それはこのコラムでも多くの紙面を割いて書いてきましたが、キャンディデイトが何をしたいのかといったことも含めて、自分自身をしっかりと把握していない点です。ご自身の武器（売り）、やりたいこと、希望の企業カルチャーや周りの人達との相性、5年後10年後のビジョンなど、完全な姿でなくともある程度のビジョンを持っていなければなりませんが、そうしたポイントが整理できているキャンディデイトは少ないのが現実です。もちろん、キャンディデイトによっては美しいキャリアを既に構築し、その延長線上でしっかりしたキャリアメイクを考えて転職活動をされている人もおられますが、そうした人はほんの一握りです。繰り返しになりますが、大多数のキャンディデイトはそれが整理できていないため、転職に失敗したり、転職時に大きな問題を引き起こす原因となっているのです。
弊社を訪ねられたキャンディデイトには、こうした観点から、できる限りのキャリアコンサルテーションを実施してきました。直接ご紹介できる案件が明らかに現時点ではないと思われるキャンディデイトに対しても、転職に成功するための考え方や頭の整理の仕方をお教えしてきました。それらの人達から頂いたお礼のメールをHPの「皆様の声」に300名ほど現時点で掲載しております。
この「皆様の声」を読まれての影響でしょうか、最近、特に、直接ポジション紹介を目的としたキャンディデイトではなく、どのように今後転職活動を展開してよいか分からない人、自信を喪失した人、過去の失敗を繰り返したくない人、どうすれば希望の職業に就けるのか求めているなど、ポジション以外のご相談や、なかなか面接までいけないので業務経歴書の書き方や面接でのプレゼンの仕方が知りたいといった相談依頼を数多く頂くようになりました。これは弊社に対する信頼の証ですので非常にありがたいことだと感謝しております。
キャンディデイト・サイドに立ちますと、ポジション自体が減っておりますので、少ないチャンスを確実にものにしたいという気持ちが強く、より一層キャンディデイトの立場に立って、親身に相談に乗ってくれるコンサルタントを求めておられるようです。
こうした状況の中、弊社では、キャンディデイトをご紹介してクライアントからフィーをいただく人材紹介事業（サーチ事業）とはまったく分離して、紹介を前提としないキャンディデイト自身に関するコンサルティングを行う有料コンサルティング事業を立ち上げたいと考えています。 これは、キャンディデイトの求める転職に関するあらゆる悩みや相談を解決することを主眼においたコンサルティングサービスです。よくよく考えると、このサービスは今までボランティア感覚でしてきたことそのままであり、少しメニューを明確化する必要はありますが、私自身がこれまで12年実践してきたことです。今までキャンディデイトに軸足を置いてきたエイドウィズとしての強みが遺憾なく発揮される事業であり、他社ではできない事業になるのではと思います。
キャンディデイトはこうしたサービスを受けることで、どのように変わるのでしょうか。キャンディデイトは自分自身の客観的なバリューを自覚し、自分自身の3年後、5年後、10年後のビジョンにあったポジションを念頭におきながら、複数のエージェントから紹介されるポジションについて冷静に取捨選択する判断基準を持つことができ、より合理的に転職活動ができるようになると考えています。少なくとも行き当たりばったりの転職で失敗することは防げるのではと思います。最近、頂いた40代の方（M.A氏）のメールを少し紹介させてください。
「……それは転職に留まらず、今後のビジネス人生に役立つヒントが数多く含まれていました。自分の求職活動がうまくいかないのはそのやり方や自分自身の実力の見せ方に問題があり、決して自分のバリューが低いわけではないということがわかり、新たな希望が湧いてきました。もし転職活動に悩んでいる知人がいたら、ぜひともエイドウィズさんをお薦めさせていただきたいと思います。
話の流れで、今後、このようなコンサルテーションは有料化されるということをお聞きしましたが、皆さんの声にありますように、とても価値のあるコンサルティングです。
また、アドバイスの内容は転職に留まらず、今後の人生に役立つヒントがたくさんありました。そういった意味から、ただ単に転職というフィールドにかかわらず、私は人生の折々で利用してみたいと考えております。」
従来の人材紹介では、相談するコンサルタントの売上げに直結する案件紹介であり、明確な判断基準を持たないキャンディデイトは、ついつい紹介された案件に自らを合わせていくような、どちらかというと受動的な転職活動が主流だったかと思います。これからは、キャンディデイト自身が明確な判断基準をもって、案件をその判断基準に照らして選択するという能動的な転職活動を提案していきたいと思っております。 その意味でも今後スタートする有料のコンサルティング事業は、皆さんにとっても大切なものになると思います。こうしたサービスを大いに活用して、自らの成功人生を勝ち取っていただきたいものです。皆さん、この有料コンサルティングとしてどんなサービスメニューが必要なのかも含めて、貴重なご意見をいただければ幸いです。 |
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