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第53話 順番が逆ですよ
昨今のアメリカのサブプライムをきっかけに全世界に広がった金融不況に伴い、会社の整理や統合、倒産・閉鎖が相次ぎ、リストラや転職を 余儀なくされる人が後を絶ちません。こうした状況で転職活動なさっている方々は致し方ありませんが、今回は通常の転職でのお話です。

大部分のキャンディデイトの転職動機には、入社前の話と入社後が全く違うとか、会社が面白くなくなったとか、マネージメントや親会社が変わって方針やカルチャーが変わったとか、やるべき仕事がなくなったとか、早期退職プログラムが出るので思い切って第2の人生をスタートさせるとか、お話を聞けば、それぞれにごもっともな理由がありますが、共通しているのは先に辞める日を決めてしまっていることです。ご本人たちは、次の仕事はどうにかなるといったアバウトな気持ちが強いようです。特に、いままで1社でずっと勤めてきて、それなりに実績も上げてきた人、今までの会社の外を経験していない人はその傾向が強いです。

それはそれでご本人の人生でありご本人が責任を取ることなので悪くないのですが、次がなかなか決まらなくて困っている人、安易に考えて転職してみたものの、新しい会社に入社してみると面接の時に受けた印象と実際が異なっているとか、面接時には見えなかった社長の人柄や会社のカルチャーが自分自身に合わないことが分かり、入社半年〜1年足らずで辞めたいと考え始めている人が意外と多いです。中にはいままでの失敗の経歴から、我々に注意されていたにもかかわらず、同じ轍を踏んでしまっているキャンディデイトも実に多くいます。

何故、このようなことが繰り返されるのでしょうか?
それは何度もこのコラムでも取り上げてきたように、先に辞める日を決めてしまうからだと思います。本来なら、人生の棚卸をしっかりとし、ご自身のやりたいことを精査し、在職のままそれが可能な次の転職先を見つけてから辞める日を決めるのが普通の順番だからです。

たとえ話で言うと、結婚相手がいないにもかかわらず、1年後に結婚式を挙げるための式場を予約し、いつ結納を交わして、いつ頃結婚相手にプロポーズして、いつ頃結婚する予定の相手に出会うという逆算したスケジュールを敷き、そのスケジュールに従って結婚された人はおそらく世の中にはいないと思います。まず、そんなことは非現実的だし、お付き合いもないのに結婚式を予約する人はよほどの理由(映画にありましたが、1年以内に結婚しないと莫大な財産の相続権がなくなるとか)がない限りありえません。通常はまず、結婚したいと願い、運良く数ヶ月後かに交際相手と出会い、交際を重ねるごとに気持ちが盛りあがって、結婚へと進んでいくのです。その過程で、お互いの良いところや我慢すべき点もよく理解し、それを踏まえて腹をくくって初めて結婚を決意するというのが一般的です。

転職も同じで、まずはご自身のやりたい仕事や入社したい会社像を明確にしてから、候補になる会社での待遇やカルチャー、離職率、悪いうわさの有無、などを調べ、納得できてから、採用通知をもらい、それに同意し、それから現在の会社を辞める手続きを取ります。こうした正しい順序を踏むことで、転職で失敗する確率を減らすことができるのではないでしょうか。「辞めてから次を探すのではなく、探してから辞める」、至極単純なことだと思いますが、現実には焦りとか、諸般の事情がいろいろありますのでなかなか理屈通りに実践するのは難しいようです。そうした何かに追い込まれるような環境、会社を選ばないように、プロアクティブに日頃からご自身の人生設計をしっかりとして、ご自身の人生における危機管理をしっかりと考えておく必要があります。
ファウンダー&パートナー 竹氏 彰
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