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第42話 夢の掴み方
新年のコラムを書くにあたって、読んでいて嬉しくなるような、また、勇気付けられるような話は何かないか?と考えていて、ふと昨年お会いしたあるキャンディデイトのことを思い出しました。

彼は16歳までは球技をしており、高校に入ってからは地肩を活かせるスポーツとしてバトミントンに転じた。2年から練習に明け暮れインターハイへの出場や地方ブロックの大会で上位に入るなど大活躍する。この活躍のお陰で、有名私立大学から数多くのスポーツ入学推薦を受けたが、大学ではスポーツオンリーではなく、勉学や社会の生きた勉強がしたいと、入学後に大学体育会の入部義務のない、決して一流とは言えない(偏差値で言えば55前後の)大学を選択し入学する。大学では4年間、勉学と共に、脱サラをしてカラオケ事業を始めた若いアントレプレナーの元で右腕的な活躍で売上・利益に貢献し、日々生きた勉強をしながら大学で経営学を学んだ。こうした経験や経営に関する知識がついてきたことから、将来は一流の経営者になりたいと心に決め、その第一歩として一流の経営コンサルタントの仲間入りがしたいと真剣に考えるようになる。

しかし、現実的に卒業大学から一流経営コンサルティングファームに入ることは学歴社会の壁が厚く非常に難しかった。そんな中、体力とユニークな学生時代の生き方を評価してくれた銀行系のコンサルティング企業に採用され、そこでまずITコンサルタントしてシステムを学ぶ。その後、金融機関の統廃合を機に、元々SEを志向していたわけではないので、勢いのあるベンチャーで社長の右腕を担うのも良い経験になるとの思いからあるベンチャーに移り、新規事業開発、M&Aと水を得た魚のように八面六臂の活躍をする。しかしながら、その若い社長の暴走が止まらず、それが原因でVCが介入しゴタゴタに巻き込まれる。彼は自身のマネージメント能力の未熟さを痛感し、新たな目標として総合的なコンサルティング能力をつけるために中堅のコンサルティングファームに転職する。ここでは、いろいろなインダストリーの業務改善などを担当し、全身全霊で打ち込んだことも手伝って約5年間で3階級昇格を勝ち取るという異例のスピード出世を果す。その頃は、ただ単にコンサルタントとしての仕事ばかりではなく、会社そのものの基本戦略ラインの構築や社内の制度改革にも関与する。

どこで噂を聞きつけたのか、一流と言われている戦略コンサルティングファームからヘッドハンティングを受け、それを契機に自分の力が本物かどうかを検証したくて憧れの会社に転職し、その会社で最年少マネージャーになる。入社してまだ月日は浅いが、既に4つのプロジェクトを成功裏に完了し、また、同僚や先輩達との知的なディスカッションや仕事を通して、大学卒業以来、紆余曲折をしながらも約10年強かかってたどり着いた現在のポジションにいる自分自身が、大学卒業してから経営コンサルタント一筋で頑張ってきた同僚達と比べても何ら遜色のない事実を自ら確認でき、それがまた新たな自信に繋がっている。そして、これからは本意の希望である一流の経営者を目指すために事業会社への可能性も視野に入れ始め、弊社に相談に来られた。

概ねこんなキャンディデイトです。私自身この仕事を正味10年間してきて、約3000人以上のキャンディデイトにお会いしていますが、今まであまりお目にかかれない出世魚のような方です。逆に、超一流と言われる大学を出ていても、先輩後輩といった学閥と既成概念や他人の力に依存し努力を怠り、学歴社会に流されてきたため「実にもったいない」人生を送っているキャンディデイトもたくさんお目にかかります。一方で、このキャンディデイトのように、現状を嘆くことなく受け入れ、その中でやれることを精一杯やりぬくために一所懸命に没頭し、一歩一歩と己の目標に近づき、最終的には30代そこそこで自分の夢の入り口に到達している方も存在するのです。

「素晴らしい!」の一言。まさに脱帽です。自らの力で、原石を輝くダイヤモンドのような素晴らしい人材に変えたことは賞賛に値するのではないでしょうか。このような素晴らしい人材に会えることに、私は心底喜びを感じます。また、「このような人材ほど必ず成功させてあげたい!」といったプロ意識が沸々と湧いてくるものです。「何事にも腹をくくり、己の夢に向って精一杯努力し、一心不乱にやりぬいた青年には明るい未来が待っている」と思うのです。京セラの創始者で現在名誉会長の稲盛さんの著書『生き方』にも同じような事実が書かれていました。仕事を通して結果を出し続けた人は、その苦労や経験が「人間形成の肥やし」となり人格を形成していく。このキャンディデイトが人間的にも素晴らしい青年であるということはいうまでもありません。
ファウンダー&パートナー 竹氏 彰
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