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| 第25話 フィードバックの活かし方 |
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第24話では面接でNGになったキャンディデイトについて、クライアントから忌憚ないNG理由を伺うことは、コンサルタントにとってクライアントの求める人材ニーズを肌感覚で把握する上でかなり役に立つことを述べました。ここでは逆に、具体的なNG理由をフィードバックすることがキャンディデイトにとっていかにメリットのあることなのかを少し述べてみたいと思います。
キャンディデイトの中で何度も転職を繰り返し、面接のプロのようになっている方（実はキャンディデイトとして魅力のない人）は別として、ビジネス上のプレゼンテーションは上手だが、ことご自身のことになるとまるで表現できない人が多いのが実情です。相手がどう受け止めるかを配慮せずに、自分の思惑で話をしてしまい、結果的にはまったく意に反する受け止められ方をしてしまったりします。
たとえば、いろいろと経験してきたことをこんな事もできるんですよとアピールしたつもりが、結果は経歴がブレていると解釈されたり、誠実に事実関係を淡々と述べる方が客観的で良いと思って説明したつもりが、他人事のような話し振りで責任感が感じられなかったといった印象になり、結果的にNGになったりします。さらに、自分が優秀な人材であることをアピールしようと熱が入りすぎて傲慢な印象を与えてしまったり、自身の能力に自信がある分、相場とかけ離れた希望年収額を提示して面食らわれてしまったり・・・。もちろん、その場に同席していれば、後で細かくフォローできますが、同席にしていない時は、キャンディデイトから面接の経過を聞いただけではNG理由が分からないこともあります。たまに、びっくりするような理由でNGになってくる人もいます。緊張しすぎたり、構えすぎて日頃の平常心を保てなかったためでしょう。
弊社では、キャンディデイトに対してのフィードバックはかなり細かくしております。それは、今回はダメでもその失敗を活かして、次にご縁のあった会社で等身大の自分自身を出せるように、いろいろとアドバイスをさせていただくためです。採用は見合わせになりました、という連絡を受けることは辛いことと思います。しかし、その事実とNG理由のフィードバックを謙虚に受け止め、ご自分を見つめ直し、早期に気持ちを入れ替えて、次のチャンスに臨んでいただきたいのです。
何事も最初からすべて上手くいものではありませんが、しっかりと自分の課題を意識して対処することで、経験が力になっていくこともあるものです。あなたはあなたが表現したい自分自身の人物像を適切に表現できていると言い切れますか？もしそうでないなら、私たちコンサルタントと共によりよい人生のために二人のプロジェクトとして、しっかりと回していければと考えています。 |
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