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第21話 急がば回れ |
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第20話「謙譲の美徳」でも書きましたが、ここでは等身大のご自身を客観的に語れることは、転職シーンをどのように左右するかについて考えて見ましょう。
就職面接の場では、キャンディデイトであるあなたを全く知らない面接者が、いろいろな質問や会話を通して、対象ポジションにフィットするかどうかの基準で選んでいきます。
まずは、こんなところです。「既にドキュメントは頂いていますが、○○さん自身の口から何をしてこられたのか簡単にご紹介いただけますか?」それに対して、あなたはできるだけコンパクトに、要点をまとめ、かつ、インパクトのある答えを用意している必要があります。だらだらと時系列で説明したり、「この人は何が言いたいのか?」といった疑問を相手に抱かせてしまってはこの面接は失敗です。すなわち、成功期待感がもてない例ですね!
多くのキャンディデイトが年収についての多少のこだわりを持っていますが、年収にこだわる人は第4話「失敗する転職の仕方」でも述べましたように、失敗確率が高くなります。ここで、こだわるというのは「いくら以上ほしい」とか「いくら以上でないと興味がないとか」ダイレクトな表現で主張することです。仕事に自信があれば年収はあとからついてくるのですが、最初にそれを求めるということは、仕事に自身のない人ではないかと疑われてしまいがちです。
年収を上げる一番簡単な方法は意外にも“自分自身の客観的な能力や実績、人柄を知ってもらい、相手に是非入社してほしいと思わせる”ことです。何故なら、是非来てほしいと願うクライアント側の心理では、キャンディデイトのモチベーションを下げてしまうと来てくれないと考えるからです。一番、身近な以下のような例で、よく理解していただけると思います。もし、あなたが是非お付き合いしたい女性がいたとして、その人をデートに誘うのに、行き当たりばったりで、彼女が失望するようなデートプランを考えますか?違うはずです。彼女の好みや喜んでもらえるようなレストランを予約して、素敵なプレゼントの1つでも持参するのではないでしょうか?
ご自身を客観的に分析し、相手企業の仕事内容や求めているポジションを理解し、それに沿ったご自身の経験や実績を、成功期待感を持っていただけるようにコンパクトに纏めることができればよいのです。クライアントがあなたに成功期待感を持てば持つほど、あなたが納得するような年収額が示されると思います。
オーバートークでもアンダートークでもない、等身大のプレゼンテーションで十分ですよ。 |
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